ガソリンスタンドで仕事をしながら歌謡王をめざす管理人。その名は安達太郎。
ガソリンスタンドには日々様々な挑戦者が…… たたかう度に成長していく安達太郎は歌謡王になることができるのか!? 前回のあらすじ 安達太郎の前に、あの紅白出場歌手、演歌の大御所、大泉逸郎先生が登場。安達太郎の歌は大泉先生の心を捕えることはできなかったが、安達太郎のセールストークが大泉先生の心を動かした…… 大泉先生の圧倒的な存在感と安達太郎のセールストークに気軽に応じてくれる懐の広さ。 歌謡王を目指す安達太郎にとって、身につけなければならないモノはまだまだとてつもない多い…… 世界どころか、日本のレベルにもまだ到達してないのではないか? そんな感情が安達の脳裏をかすめつつも、目指すは世界! 歌謡王! 安達太郎はガソリンスタンドでの仕事をこなしつつ、空き時間を利用して歌う毎日を送っていた。 テレビでは長崎市長銃撃のニュースが流れている。リポーターが現場から傘をさしつつ中継している。 ……それにしても許せないニュースだ。 こんな時、歌謡王を目指す安達にできるコトはただ一つ。 そう。歌う事だ! ガソリンスタンドのフィールドに直立不動で立つ安達太郎。 眉間にシワをよせつつ、「長崎は今日も雨だった」を歌う。 我ながら前川清にそっくりだ! このできなら絶対に人々の心を捕えることができる! ライバルがいるとすれば、前川清のそっくりさんで「長崎の今日は晴れだった」をリリースした後川清ぐらいのものだろう…… そんな事を考えながら道路に目をやると、向かい側の道では工事をしているようだ。 ガードマンが決して乱れることなく、常に同じペースで旗を振っている。 「あのガードマンの心を動かしてこそ安達太郎だ!」 安達は既に自分の使命に気がついていた。 今まで以上に感情をこめて歌いあげる。 完璧だ!! 自信たっぷりにガードマンに目をむける。 全く動じないガードマン。 ……なぜだ? ……選曲が悪かったのか? 「東京砂漠」で勝負だ! それでも全く動じないガードマン。 何故だ!? 何故なんだ!? 「あのガードマン全く動じないんだけど?」 ユウスケ氏に聞いてみた。 「また、変なコトしちゃって。アレ、安全太郎っていう名前なんすよ」 安全太郎? もしかして安達太郎のそっくりさん? ……言われてみれば直立不動だ! でも、そっくりさんって、普通は本人を前にすると激しく動揺するハズなんですけど…… 少なくともテレビでは常にそうだ。 でも、実際に動揺してるのは安達太郎の方だ。 一体どういうコトなんだ! 渾身の力をこめて「そして、神戸」を歌ってみる。 ダメだ。全く通じない…… 安全太郎には全ての攻撃が通用しない。 完敗だ…… そっくりさんに完敗だ。 いつか歌謡王になって安全太郎の心を動かしてみせる! 安達太郎は心に誓うのだった。 写真が安全太郎です。
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