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在日米軍再編案の全容が昨日、明らかになった。焦点の普天間基地は名護沿岸部へ移設することで日米両政府が合意した。

地元の意向を全く無視して、頭ごなしに県内移設を強行しようとする強権的な手法には怒りを禁じ得ない。

あの空前の反対闘争が爆発した成田空港問題を想起せずにはいられない。

かつて政府は新東京国際空港建設について全く地元の合意を得ないまま閣議決定した。当然にも地元農民は反発し、反対運動が起こった。しかし、政府はひたすら強権的に空港建設をすすめてきた結果、成田問題はこじれにこじれ、成田空港は未だ計画通りの完成をみることはできないのである。政府は地元農民に口先だけの謝罪をしたが、強権的な手法に変化はない。今も建設予定地内には反対派農民が存在し続け、対立は続いている。

沖縄基地問題について、今日の沖縄タイムスは社説で、「理不尽さを通り過ぎ、あまりにも沖縄を軽視し過ぎている。そこまで『沖縄の運命』が国に押し付けられることを、県民はこれ以上容赦しない」と警告している。
沖縄の怒りの爆発は不可避であり、それは成田空港を超える空前の闘争となるだろう。

返還前の1970年のコザ暴動はアメリカ兵車両による人身事故が発端でウチナンチューの怒りが爆発した。このレジスタンスでウチナンチューは黒人には手を出さなかったという。米兵の黒人差別を嫌というほど見てきた彼らにとって、黒人はこのレジスタンスの敵ではなかった。彼らのたたかいは支配する側、差別する側に向けられていたからだ。
このアメリカによる支配、差別構造からの解放を求める力が沖縄の本土復帰運動となった。当時「日の丸」は本土復帰運動の象徴であり、レジスタンスの象徴であった。沖縄のメーデーでは赤旗と日の丸が林立していたという。

1972年、沖縄は本土復帰を果たしたが、その後沖縄では「日の丸」は急速に求心力を失っていくのである。米軍基地はそのまま残され、差別構造は変わらなかった。日米安保体制下で、日本政府が沖縄差別と支配のもう一方の当事者でして加わっただけであった。

1986年には読谷高校の卒業式で卒業生が日の丸を引きずりおろし、翌87年には、現読谷村議の知花昌一さんが海邦国体の際、日の丸を焼き捨てている。

1995年には米兵による少女暴行事件をきっかけに沖縄県民総決起大会が開かれ、8万5000人の沖縄県民が参加した。普天間高校3年生の仲村清子さんの発言を長くなるが引用したいと思う。
「(前略)私は今、決してあきらめてはいけないと思います。私たちがここであきらめてしまうことは、次の悲しい出来事を生み出すことになるのですから。
いつまでも米兵に脅え、事故に脅え、危険にさらされながら生活を続けていくことは、私は嫌です。未来の自分の子どもたちにも、そんな生活はさせたくありません。
私たち生徒、子ども、女性に犠牲を強いるのはもうやめてください。
私は戦争が嫌いです。だから人を殺すための道具が自分の周りにあるのも嫌です。
次の世代を担う、私たち高校生や大学生、若者一人ひとりが本当に嫌だと思うことを口に出して、行動していくことが大事だと思います。
私たち若い世代に新しい沖縄をスタートをさせてほしい。沖縄を本当の意味で平和な島にしてほしいと願います。そのために私も、一歩一歩行動していきたい。私たちに静かな沖縄を返してください。軍隊のない、悲劇のない平和な島を返してください。」

そして、2004年には普天間基地のヘリコプターが沖縄国際大学に墜落、炎上した。米軍基地県外移設は沖縄にとって痛切な問題であった。
この事件に抗議して、沖縄の人気インディーズグループDUTY FREE SHOPP.×カクマクシャカが作った「民のドミノ」の歌詞を一部引用してみよう

「今やらないなら 明日も同じだ やっぱり俺等は未来を案じる 
群集になって武器持ち襲うさ 国会 政府は話になんねぇ
家族が生きてる この島が好きだ 嫌いなモノならハナから知ってる
宜野湾 始まり ゆっくり南下 ゲート突き破り 火をつけ車
ガラスを割ったり 青い眼くるせ うせーたままでは終われんぜ やったー
言葉も肌とか関係無いやし 基地無いこの島 見てみたい一回 
叫んだ暴動 膨れた島中 衝突各地で 収集つかない
事態に発展 押さる力 威嚇の射撃が 出るぞ自衛隊」

沖縄では基地があるのが日常だから、恋愛を歌うのと同じように、基地問題も自然に歌われる。こういうアーティストが当たり前にチャートのベストテンにはいるし、レゲエのアーティストU-DOU & PLATYの「クユイヌハナシ」はこんな歌詞で沖縄インディーズチャート第1位になってしまうのだ。

「基地があり続けるのはマジいけない、15年なんてオレらは待てない、思いやり予算なんて No いらない、基地がいいって言う奴マジ……(伏字)、サクひとつこえれば法律ちがい、外に出たならばやりたい放題、ウマンチュ(万人)ぬ怒りはつのるばかり」

沖縄の意思表示は幾度も踏みにじられてきた。もはや沖縄の怒りの爆発は不可避である。本土だってたたかう。動き始めた怒りの民のドミノはもはや誰にも止められないのだ
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